Foveonでポートレートを撮っていると、
SPPによる現像作業が非常に重要になってきます。
JPEG撮って出しはもってのほかですが、
デフォルト設定ではとんでもない結果が出たりします。
よって「Foveonでは人物は撮れない」などというような、
まことしやかな迷信が流布したりしています。

と言いながら、僕の性格上、
けっこう感覚でテキトーにやってきたきらいがあるので、
昔のファイルを再現像して、ここらでメモっておこうと思います。

したがい、決して、
こうすべきとか、おすすめ設定というわけでもありません。
あくまで僕の考える今のところの「いい感じ」の設定です。

すでに過去に上げていた現像と、
今とでは少しやり方が変わってきています。
時が経てば、さらにまたやり方が変わっているかもしれません。
 


SDIM0643
SIGMA SD1 Merrill + APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM



この写真の現像時の主だった設定は以下の通り。

・露出:+0.8
・X3 Fill Light:-0.1
および、
・輝度ノイズリダクション:最大

ちょっと色味が欲しかったので彩度も+0.1足しましたが、
基本は上の3点をいじるだけです。
特に輝度ノイズリダクションは重要で、
目一杯かけることで「お肌スムース効果」になります。

また、X3 Fill Lightは便利で、影を消すのにいいのですが、
コントラストを上げる副作用があり、画がとても堅くなってしまいます。
じゃあ、マイナスに振れば軟調になるのかなと試してみると、
なんとなくそんな感じなので、今ではもっぱらマイナス0.1。

影は「露出」全体を上げて薄めていきます。
背景やハイライト部分が白飛びしますが、
そんなこと知ったこっちゃないです。(笑)
それが僕の思うベストなんですから。



SDIM0685i
SIGMA SD1 Merrill + APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM



こちらは以下の通り。

・露出:+1.4
・X3 Fill Light:-0.1
・輝度ノイズリダクション:最大

露出の持ち上げが大きいですが、基本は同じアプローチです。
言い忘れていましたが、ホワイトバランス設定は、「オート」。
カラーモードは、シグマに敬意を表して(笑)「ポートレート」を使っています。



SDIM0694iii
SIGMA SD1 Merrill + APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM



こちらはちょっと特例で、結構いじっています。

・露出:-0.1
・X3 Fill Light:+1.5
・輝度ノイズリダクション:最大

加えて、
シャドウ:+0.8
ハイライト:+0.5
これらは適当。「気分」の世界です。 



X3 Fill Lightをガバッと使っているのは訳がありまして、
元の画像をデフォルトで現像するとこうなってしまうのです。
SDIM0694jjj
SIGMA SD1 Merrill + APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM



空の色も出したかったので、露出を上げるわけにもいかず、
やむを得ず、X3 Fill Lightに頼りました。



以上、チラシの裏のメモです。失礼しました。
もっとうまい方法があるのに~という方は、
お教えいただけるとうれしいです。

でもFoveonって、
撮影のあとの、現像も楽しい作業なんですよね。
(注:ほぼMerrillセンサー限定ですが...)
 


* * * * *



シグマの失敗は、
Foveonの本領が「解像」だと勘違いしたことでしょうね。
他社のカメラに比べて突出したアドバンテージでしたからね。

確かにQuattroの原理ではトップ層で解像は稼げます。
しかし、ミドル、ボトム層の色情報で横着してはいけなかった。

アウトフォーカス部分だって、
解像していないのは、仕事をしていないんじゃなくて、
画全体のクオリティを支える重要なパートを担っています。
ここで濃淡やグラデーションが自然に表現できなければ、
ポートレートなんて成立しないんです。

Foveonユーザーはみんな金属や建築物を撮るもんだと思ったんですかね。
確かに毎日窓から都会の景色を撮って「Quattro最高」って
褒め称えるユーザーもたくさんいるのでしょうが...。

しかし、僕にとってのQuattroは、
もともとFoveonが噂されていたように、
本当に「人物を撮ってはいけないカメラ」になってしまいました。
(笑)


 

Comments

    • Suetsugu's comment
    • 2017年01月29日 00:47
    • 5 最近、ネットでは Merrill と Quattroについての情報が多く読めるので楽しんでいます。諸先輩からの情報は、ちょっと僕には難しすぎることもありますが、勉強させてもらっています。またSFさんからの情報は、僕が撮りたい写真を、 Merrillでたくさん撮られていますので一番 説得力があります。

      今回、現像時の設定を書いてありましたので、うれしかったです。ありがとうございます! 
    • saikin_photo's comment
    • 2017年01月29日 11:07
    • Suetsuguさん、こんにちは。

      MとQの比較は、やはりみなさん気になるとこでしょうね。
      dp2 Quattro以来、2年以上あれこれ比較してきましたので、
      僕はちょっとお腹いっぱいの心境ですが。(笑)


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